子どもの腸活
いつも元気であまり風邪をひかない、風邪をひいてもしっかり回復できる、集中力がある、好奇心旺盛、物事や人に向かっていく力がある、持っている個性や力をまっすぐ発揮している。
このように、「心も身体も健康な子ども」、周りにいらっしゃいませんか?
「心も身体も元気な子ども」はもって生まれた性格だけではなく、腸内環境が大きくかかわっています。
今回は子どもの腸活にフォーカスし、食べ物からできる腸活と食べ物以外の腸活、二つの視点からお話ししたいと思います。
食べ物からできる腸活
腸活と聞くと必ずと言っていいほど、「腸に良い食べ物は何ですか?」と聞かれます。
しかし腸に良い食べ物は人それぞれ。ヨーグルトがあっている人もいれば、合わない人もいます。
まずは「腸に良い食べ物」よりも「腸自体をよくしていく」というところにフォーカスしてみてください。
腸や脳といった臓器は油でできています。質の良い油を取り入れるのはもちろんのこと、質の悪い油(ショートニング、マーガリン、酸化した油など)の摂取量を減らすということも重要になってきます。
これらは子ども用のお菓子やレトルト食品、菓子パンにも意外と多く使用されています。ぜひ商品裏の原材料表示を確認してみてください。
次に、腸内細菌が喜ぶ&腸内細菌のサポートをする食べ物をお伝えします。
「まごわやさしい」、聞いたことはありますか?
「ま=豆類、ご=ごま・種実類、わ=わかめ・海藻類、や=野菜類、さ=魚類、し=しいたけ・キノコ類、い=イモ類」のことで、毎日のご飯でこれらを意識して取り入れると、腸内環境が自然と整いやすいご飯になりますよ、というひとつの目安になります。
とはいえ毎日まごわやさしいを意識したご飯づくりができるわけではないと思います。そんな時は「よく噛むこと」。これを意識するだけで、腸内細菌が食べ物を分解しやすくなります。ぜひ親子で取り組まれてみてください。
食べ物以外の腸活
腸活というと食べ物を気を付けるというイメージが強いのですが、食べ物以外にも腸活に関連していることはあります。
子どもの場合だと除菌をしすぎないこと、外遊び(砂に触れる、落ち葉に触れる)、動物と触れ合う等ありますが、一番腸内細菌にかかわるのは、家族、特にお母さんとのスキンシップになります。
日常での他人との会話や触れ合いは常在菌を交換していることになるのですが、3歳になるまでは特に、接触の多いお母さんとの会話や触れ合いは、子どもの腸内細菌や常在菌に大きな影響を与えています。
このことからも、子どもの腸活を考えたときに直接子どもにアプローチするよりも、実はお母さん自身の腸内環境を整えるための行動をしたほうが、子どもの腸活につながっていることが理解できるかと思います。実際にお母さんの腸内環境を整えることを優先して行った結果、お母さんの便秘が解消し、お子さんの便秘も解消したという事例もたくさんあります。
腸内環境を整えるための食事はもちろん、食事以外にもできる方法を日常生活で行っていくことで「身も心も健康な子ども」になっていくことができます。